じゃがいもの便り
この時期になると届くお便りがあります。
じゃがいも20kg
学生時代の最後の夏休み、1か月だけお世話になった、
帯広の牧場から、20数年経つ今も送ってくれます。
お礼の電話をすると、
「いつも同じもので、ごめんね。
元気にしているよの便りだから受け取ってね。」
とおばちゃんの元気そうな声を聞いて、
本当にほっとしました。
4年前、この便りが届かなかったのです。
あれ~おかしいなと思いつつ、
催促の電話になっても嫌だし…。
でもおかしい!と思い、
やっとその年末に電話しました。
「久しぶり~!」
と元気に声をかけると、
いつもと違った、
どんよりとしたおばちゃんの声。
ゆっくりよく話を聞くと、
お世話をしていた、認知症のお姑さんが
1月に亡くなられ、
その後、どうなったかわからないけど、
春頃から、うつ病になってしまって、
だいぶん家族にも迷惑かけたんだよ…。
とのこと。
その翌年も便りが無く、心配になり電話すると、
少しましな様子で、
いつも家族の誰かがいてくれてるとのこと。
そして去年、お便りがきた!
早速電話すると、
明るくなったおばちゃんの声、
「だいぶんましになって、孫のおもりもしているよ。
また遊びにおいでよ。」
と温かい言葉。
良かった
うつ病は、まじめでがんばる人がなりやすいと聞きます。
そして、心の風邪とも言われ、処方された薬を飲みながら、
ゆっくりと養生すれば治るとも。
おばちゃんは、
ご家族の温かい支援あってこそ、
ここまで回復されたと思います。
「もうお婆ちゃんになちゃったけど、
また会いに来てね。」とおばちゃん。
牧場にお世話になってから、
ずいぶん前に、一度だけ遊びに行きましたが、
会いたい気持ちが強くなってきました。
じゃがいものお便り、
本当にありがとう。
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