【自然の力を使い、「夏が涼しく、冬温かくなる」家の窓、陽射しの話】

自然の力を活かして

「国産材」×「陽ざし」×「風通し」

おひとりおひとりの

365日快適で健康に永く生きられる

空間と住まいをお届けする建築士

細江由理子(ほそえゆりこ)です。


【自然の力を使い、「夏が涼しく、冬温かくなる」家の窓、陽射しの話】


南側には小さな窓しかなく、

それも軒の出や庇(ひさし)が無いお家など

陽射しの入り方、方位を無視をしたお家はよくあります。


デザイン性を重視しすぎると、

自然と方位を無視したお家になり

室内は、

夏は暑く、冬は寒くて暗い

エアコンを必要以上に稼働するお家に。


そこで!

自然の力を使い、

「夏が涼しく、冬温かくなる」

家の窓、陽射しについて

今回お伝えいたします。



【一番陽射しの調整がしやすい

南側の窓について】


一年を通して方位によって

家の窓に

陽射しの差し込む角度が違ってきます。


南側の窓には、

軒の出や庇(ひさし)があると

夏は、直射日光が入りません。


図は南側の窓に入る陽射しです。


夏至(6/22頃)が太陽の位置も高く、

一番陽射しが家の窓から入りません。


しかし。

夏至が過ぎて、9/15頃(お彼岸)までが

真夏の暑さなので、

庇や軒の出が1m程あると、

真夏の暑い時期に直射日光が

家の窓から入らないようになります。



家の中が陽射しで暑くならず、

冷房の効きが良くなります!


そしてその後から夏とは変わり、

冬至まで陽射しが自然と家の窓から入るので

春頃まで日中は室内が温かくなります。


なので、南側に窓を付けないのは

もったいないし、付けたとしても

軒の出や庇(ひさし)が無いと

夏の暑い陽射しが家の窓から入り

室内の温度は上がっていってしまいます。


南側には小さな窓しかなく、

それも軒の出や庇の無いお家など

方位を無視をしたお家はよくあります。


デザイン性を重視しすぎると、

自然と方位を

無視したお家になってしまいます。


住まいづくりは、一生に一度か二度。

また、人生の半分ほどの時間を過ごす

お家を自然の力を活かして

あなたにとって

豊かな住まいになってほしいので。

住まいの陽射しについて

知っておくこと、

取り入れることが大切だと感じています。



【一年中陽が差しこむ

東側と西側の窓はどうしたらいい?】


東、西側は角度は変わりますが、

季節関係なしに陽射しは

家の窓から入ってきます。


冬場は温かくなるので良いと思いますが、

問題は夏場暑い時期です。


敷地の条件にもよりますが。

東側は朝日、

西側は夕日が差し込むことになるので、


・窓を設けないか、

・横長の窓か、

・縦型ルーバーや

・格子に角度を持たせて

陽射しが入りにくいように

工夫することが必要になります。



【事例】東側からの光しか入らない敷地の時。

LDKに吹抜けで大きな窓を設けましたが、

1階の窓は雨戸と縦型ブラインドを設け、

吹抜けの窓は1階から操作できる

遮光ロールブラインドを取付ました。

朝は遮光し、お昼過ぎてからはルーバー無しで過ごすことで

夏場も暑くなることなく過ごしていただいています。


南側からの陽射しが期待出来なくても、

設計で工夫すれば快適に変えることはできます!




【一年中直射日光が入らない

北側の窓はどうしたらいいの?】


北側の窓からは、

直射日光は入ってきません。


直射日光の入らない安定した光になるので

影ができにくいので、アトリエに適しています。


ただ、冬の寒さや、結露がでやすいので、

窓の大きさや

性能は一番気をつけないといけません。


それと、天窓を付けるなら、北側が最適ですよ。


PS

…このように

「人生の約半分ほどの時間を過ごすお家」で

当たり前だとおもってつかっているものを見直して。

「住まい」の素材や環境も

できるだけ自然なものを選んで

自然の力を活かして、

「健康に永く生きられる住まいづくり」を

あなたにお届けします。


建築士・細江由理子

自然の力を活かした 住まいをお届けする 細江住楽設計

365日快適に 暮らしが整う 住まいと空間へ

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